2015年7月15日水曜日

直火式エスプレッソでおいしいコーヒーを

小さなカップに入った濃厚で香り高いエスプレッソ。「エスプレッソ」というと、カフェに置かれている大きな機械を使わないと飲めないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかしヨーロッパの家庭でよく使われているマキネッタ(ビアレッティ社のモカ・エキスプレスという商品が有名で、これは「モカ・ポット」とも呼ばれています)があれば、家庭でも手軽においしいエスプレッソを飲むことができます。
私もいろいろな機会にマキネッタで淹れたコーヒーを他人にふるまうことがあるのですが、後になって「このあいだのコーヒーがおいしかったので、マキネッタを買って自分でも淹れてみたけど、あの時の味が出ない。どうすればおいしく淹れられるのか」と聞かれたりします。マキネッタの使い方は、インターネットでもいろいろなサイトで紹介されているとおりですし、決して難しい技術が必要とされるわけでもありません。しかし、あちこちで見かける説明は、マキネッタでコーヒーを淹れる時に気をつけるべきいくつか大事なポイントが書かれていないものがほとんどです。おかげで残念なことに「マキネッタのコーヒーはおいしくない」と思い込んでいる人も少なくないようです。

モカ・エキスプレス1カップ用
マキネッタ。ビアレッティ社のモカ・エキスプレス1cpu用。
エスプレッソが好きという人の中には、「マキネッタで淹れたエスプレッソなんてエスプレッソじゃない」という人もいます。確かに機械式のエスプレッソ・メーカーで上手に淹れたエスプレッソはおいしいのですが、マキネッタで淹れたエスプレッソにはマキネッタならではの独特のおいしさがあります。
高級なエスプレッソ・マシンで上手に淹れたすっきり洗練されたエスプレッソと較べれば、マキネッタのエスプレッソはちょっと野暮ったい素朴な味と言えるかもしれません。ぶっきらぼうだけど、ホッとするような味。本当かどうかイタリア人に聞いたことはありませんが(いつか聞いてみたいものです)、マキネッタのコーヒーは「ママのコーヒーの味」だといいます。日本で言えば、高級料亭の上品な味噌汁と家庭で作るいつもの味噌汁の違いのようなものとでも言えばいいでしょうか。
私も家庭用の小型のエスプレッソ・マシンを持っていますが、マキネッタもよく使います。その日の気分に応じてエスプレッソ・マシンでコーヒーを淹れたり、マキネッタで淹れたりしておいしいコーヒーを楽しんでいます。「マキネッタのコーヒーはおいしくない」という人は、あるいはマキネッタの使い方が間違っているのかもしれません。

2015年7月10日金曜日

ボストン美術館の和服体験イベント

ボストン・グローブの記事を紹介した環球時報の記事をネタにして「ボストン美術館の和服試着イベント 「人種差別」と抗議され中止に」という記事がネットで流れているけど、英文の元記事の中国語の紹介記事の日本語による相当強引な要約の紹介なので、何が問題なんだか、まるでわけがわからない。おかげでネトウヨがこの記事を転載しまくって、変な方向で炎上してたりする。

2015年7月9日木曜日

産経の朴槿恵名誉毀損裁判について

産経の朴槿恵名誉毀損裁判の公判で米国人ジャーナリストが弁護側証人に。
産経が割と詳しく伝えている。
第7回公判の詳報(上)
第7回公判の詳報(下)

産経にしてみれば身内の裁判だから、詳報と言っても都合のいいところだけの詳報のような印象があって、検察からのイエローペーパーがらみの質問の部分の証言内容は書かれていない。ぼくとしては、まさにその部分についてまともなジャーナリストがどう答えるのか一番知りたかったのに...
実際、外国のメディアが現地のさまざまな噂や報道を参考にしたり引用することは普通に行われているし、信頼できる現地メディアの報道内容を伝えることその ものに問題はないと思う。しかし産経の記者は、真偽が不明な噂に言及した朝鮮日報のコラムを引用して、さらに朝鮮日報も書かなかった「噂」の内容を紹介し てしまった。ちなみに、この「噂」は朝鮮日報がコラムで紹介する以前から、韓国の政治部記者の間では知らない人はいないほど有名な話でもあったという。
 

韓国の政治が面白くなってる

韓国の政局が面白い。
与党セヌリ党の院内代表(与党内の議会側のトップで、与党議員が選出する)が青瓦台との力比べで負けて辞任したのだが、辞任の記者会見で「法と原則と正義 を守りたかった」、「大韓民国は民主共和国だ」と述べた。つまり、朴槿恵政権は「法と原則と正義に反している」、「独裁だ」と言ってのけたわけである。