2012年10月25日木曜日

Arduino

先日、Arduinoというマイコンを買った。これは面白い。
面白いという話はいろいろ聞いていたけど、しばらくいじってるうちに、想像以上にこれは面白いシステムだということがわかってきた。

とてもよくできていて、ろくにソフトウェアの知識もハードウェアの知識もハンダ付けの技術もない人でも、割と簡単にいろんな部品を思ったように動かせる。そんな知識が全く無い人でも何とかなるんじゃないだろうかと思うぐらい。それに、安い。現時点で標準的なArduino Unoは2500円から3000円ぐらいで売られてるし、Leonardoなら2000円弱。この値段が高いと思えば、自分でもっと安いArduinoもどきを作ることもできる。

買ってきたArduinoに部品箱の中のLEDやらセンサーやらスイッチやらをつないで、パソコンで適当にスケッチ(Arduinoのプログラムは「スケッチ」と呼ぶらしい)を書いてArduinoに転送してやると、いきなり動き始める。部品箱にごちゃごちゃいろんなパーツを持ってる人は、適当に手持ちのパーツを組み合わせることができる。電子部品なんてもってない、という人なら、スターターキットを買ってくれば、Arduinoにつないで使えるような部品がいくつも入っていて、それを組み合わせてしばらく遊べる。しかもハンダ付けをしなくても回路を作ることができるブレッドボードも入っているので、組立用の工具もいらない。
まあ、その程度の仕掛けなら、どんなマイコンでも似たような話なのだけど、Arduinoは「オープンソース」のシステムということになっていて、ハードウェアもソフトウェアも基本的には全部公開されている。だから「これをつなげるにはどうしたらいいんだろう」と思った時はネットを検索すれば接続の方法やサンプルのスケッチまで、たいていのものが見つかる。ブレッドボードでは間に合わないハードウェアは、自分で作ってもいいけれど、普通、使いたくなるようなハードウェアはたいてい、Arduinoにドッキングさせて使う「シールド」という形で売られているので、自作できなければ必要なシールドを買ってきて取り付けてやればいい。

実際、センサーからデータを読み込んでモーターを制御するとか、ちょっと前はむちゃくちゃめんどくさかった。ろくに資料もなく、データシートを読み ながらアセンブラで試行錯誤しながらやってたもんだけど、Arduinoだったらモーターシールドあたりを買ってきてモーターをつないでモーターオンとか モーターオフといった調子のスケッチを書けばそれだけでできちゃうんだから。

そうしてArduinoをいじっていれば、そのうち、ソフトやハードの知識も身についてくる。そうすれば、自力でさらに高度なこともできるようになるはず。
Arduinoに必要なものは、技術でも知識でも材料でもなく、好奇心だけというわけだ。

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